ネット上には多くの違法サイトがあります。
もしかしたら今このサイトを訪問されている方も、違法サイトで漫画や映画を一度は見たことがあるという方が多いと思います。
それほど違法サイトは自分たちの生活に浸透しているということです。
「周りが違法サイトで漫画や映画を見ているから違法サイトで自分も漫画や映画を見よう」と思い、さらには周りが違法サイトで危険に晒されていないから「自分も大丈夫!」と思っていたことはありませんか?
しかも違法サイトの存在を知っていても多くの方は、違法サイトの危険性を知っていないというのが現状です。
そんな方のために違法サイトとは何か、違法サイトの危険性などについて説明していきます。
もくじ
違法サイトとは?被害総額は?
違法サイトを簡単に説明すると
作品(漫画など)を作った人の許可を得ずに、沢山の作品が勝手に公開されているサイト
です。
上の説明で肝となるのが作品(アニメなど)を作った人の許可を得ずにという点です。
本来はお金を払って作品を楽しみますが、違法サイトによりお金を払わずに作品を楽しめてしまうようになってしまいます。
作者は作る作品にどれだけ時間を割いて、どれだけ努力しているかはかり知れません。
さらに職業として作品を作っているため収益がその作品の売り上げに依存してしまうので、作者は違法サイトのせいで収益がその分発生しなくなります。
なので違法サイトを利用することは、作者の時間と努力に対価を払わずに自分が楽しければいい、作者の生活は気にしない、という自己中心的な行為です。
違法サイトによる被害総額は
2018年4月に閉鎖された漫画を扱っていた違法サイトの漫画村で、被害総額が3200億円にまで膨れ上がったと言われています。
違法サイトの危険性
違法サイトの利用には主に2つの危険性があり、
- 法的危険性
- ウイルス的危険性
が挙げられます。
では2つの危険性について詳しく見ていきます。
法的危険性について
おそらく皆さんは違法サイトのを使用している側だと思うので、法的危険性にさらされることはほとんどないです。
なぜなら基本は単に違法サイトに表示される画面や動画を見るだけでは逮捕されないからです。
しかし違法サイトには違法アップロードされた作品だらけなので、違法アップロードされた作品を私的目的でもダウンロードしてしまうと、法により200万円以下の罰金または2年以下の懲役もしくはその両方が課せられてしまいます。
なので違法サイトからダウンロードをしない限りは、法的危険性にさらされることはないです。
ウイルス的危険性について
おそらく皆さんが一番不安に思っていることは、このウイルス的危険性についてだと思います。
そもそもウイルスに感染するとは、スマホやパソコンの記憶媒体に悪意のあるプログラムが保存された場合のことを言うので、今使っているスマホやパソコンに自覚ある症状が出ていないからと言ってウイルスに感染していないとは言い切れないのです。
また違法サイトは運営している人が自由にサイトを作れるため、ウイルスをどこにでも忍ばせることが出来るのでいつ感染するか分からないので厄介です。
ウイルスに感染する経路
主にウイルスに感染する場合は、
- サイトを閲覧する
- 見たい作品を見ようとする
- 広告をクリックする
- サイト内のリンクをクリックする
- 警告画面に従ってクリックする
- インストールやダウンロードをする
と様々です。
サイトを閲覧するだけでなぜウイルスに感染するの?と思った方も多いと思います。
皆さんはサイトを開いたときにキャラクターが画面上で動く。というサイトを見たことがありますか?(キャラクターでなくてもいいです。笑)
そのようなサイトはウェブページを開いただけでプログラムが動作してキャラクターを動かしているのです。
なのでもし違法サイトに開いただけで悪質な処理をするプログラムが埋め込まれていたら、サイトを開いただけでウイルスに感染してしまう可能性もあるということです。
また違法サイトのどこかをクリックすることは、クリックされた場所に組み込まれたプログラムを動作させてしまうということです。
もしそのプログラムが悪質なものであったら、勝手に危険なファイルをダウンロードさせられる可能性もあるため、違法サイトのどこかをクリックするだけでも十分に感染経路になってしまいます。
ウイルスの症状
ウイルスの有名な症状は主に
- 個人情報の抜き取り
- 乗っ取り
- 勝手にマイニングに使われる
の3つがあります。
個人情報の抜き取りとは
そのままの意味でスマホなどに記憶されている個人情報が抜き取られるということで、メーるアドレスや携帯番号などメジャーな情報から位置情報やクレジットカードの情報なども抜き取られてしまいます。
乗っ取りとは
皆さんが思うより気づきにくいです。
なので今乗っ取られていても気づいてないかもしれないです。
有名な話では知らないうちにネットショッピングされて、勝手に自分のクレジットカードを使われるということがあります。
他にもカメラを使われて盗撮されたり、個人情報も抜き取られてしまいます。
勝手にマイニングに使われるとは
ウイルスの症状で挙げた”勝手にマイニングに使われる”は正確に言えばウイルスには感染していません。
マイニングとは仮想通貨の分野での専門用語です。
マイニングとは↓↓
新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れる行為のことです。一般的には、「採掘」を英訳した「マイニング」という名前で定着しています。
マイニングの役割は「仮想通貨の新規発行」と「取引の承認」です。
正直この説明だけではマイニングを理解するのは難しいと思います。
なので、ここでは勝手にマイニングに使われるとは”仮想通貨のために計算機として使われること”と思ってください。m(_ _)m
違法サイトを使用しているときに自分のスマホやパソコンがこのマイニングに使われているのです。
漫画村にもマイニングスクリプトという利用者にマイニングさせる機能が組み込まれていたことが判明しています。
マイニングに使われると充電の減りが早くなり、動作が重くなってしまうなどの不具合が生じてしまいます。
まとめ:違法サイトは危険すぎる
ここまで違法サイトの危険性などを説明してきました。
実際に違法サイトからウイルスに感染するという事件は少なからず起きています。
ウイルスに感染すると最悪の場合は自分の財産にまで危険が及んだり、盗まれた個人情報で脅迫されたりします。
なので違法サイトにはこのような危険が常に潜んでいることを忘れてはいけません。